・朔人side・
《♪~♪~♪》

俺の携帯が
鳴り響く。

着信相手は
雅也。

俺は
嫌な予感がした。

「どうした。」

「星羅が…」

俺は
それだけ聞いて
電話を切り
星羅の教室へ向かった。

《バンッ》

「雅也っ!!
星羅わっ!?」

「いやだ…い…やだ…いや…だ」

「…───っ!!」

そこには
泣きながら
いやだ。と
言い続ける
星羅の姿があった。

俺は
すぐに
星羅を抱き上げた。

「雅也。
お前は
後から来い。
まずは
コイツらを
どうにかしろ。」

そう
俺は言って
教室を後にした。

もうすぐだ。

あの日が近い。

星羅。
あれは
お前が
悪いわけじゃない。

だから
自分を攻めるな。

自分を自分で
傷付けないでくれ。