あっ。それと





「伯人。恐れずに一歩踏み出せ。」





「それと…麗を頼んだぞ。」





てな。





伯人。麗を頼んだぞ。



俺のたった一人のお姉ちゃん。



大切な分身を…






「ダメだったら慰めてね。」

「その時は失恋パーティーでも開いてやるよ。」





まっ。そんな事はねーだろうけどな。





そう
心の中で言いながら
俺は今度こそ部屋を出た。