死んだ瞳の綺麗な人間

「麗も伯人も
恐れすぎてる。
恐れすぎて前に進めない。」

そうだ。
二人は
恐れすぎている。

そして
そんな関係に
依存してるんだ。

「僕は何も「恐れてるだろ?」

「伯人は麗に自分の気持ちを言ってしまったら麗が離れて行く。
今までの様に一緒に入れない。って、恐れてるだろ?
違うか?」

「………。」

俺が言ってる事は合ってる。

だから伯人は何にも言わない。

「そうやって恐れてるから…
怖がってるから…
麗も伯人
お前も壊れるんだよ。」

俺の予想では
伯人が《金狼》になったのも
《女遊び》を始めたのも
伯人が壊れたからだ。

「気付いてたの?」

当たり前だろ。

「ふ。当たり前だ。
何年一緒にいると思ってるんだ。」

生まれた時から一緒だったんだ。

俺達は
生まれた時から
ずっと一緒だったんだ。

「椎君。ありがとう。」

そう伯人は言ったんだ。

ありがとう。てな。

「あ~。
伯人
俺は今から
お前のせいで
倉庫に行くから
麗の側に居てくれ。」

「はは。ごめんね。
迷惑かけて。」

「ホントだ。
とんだ幼なじみ持ったぜ。」

そう言いながらドアの方に歩いて行く俺。