俺と櫂兄ちゃん橘は
麗に
聞こえない程度の声で
会話をする。

そろそろ
伯人の来る時間だな。

そして
俺は外に出た。

今の麗に
伯人を
会わせる訳には
いかない。

伯人には
麗は休む。と伝えて
一人で
学校に行ってもらった。

そして
また俺達三人は
話し始めた。

「ねえっ学校わっ!?」

麗が
聞いて来た。

「今日は休みだ。」

「はああ!!何でよっ!!」

「何でもだ。
今日は休んでもらう。
これは強制。
麗に拒否権なねえー。」

そして
また三人で
話し始めた。

「いい加減放置やめてよー」

少し放置し過ぎたか…

「あ~ごめんね。麗。」

と、眉毛を下げながら謝る櫂兄ちゃん。

「いやいいんだけどね?
てゆーかね?
何の話ししてるの?」

「あー。うん。ねえ麗、一つ聞いていい?」

櫂兄ちゃんが言う。

「ん?」

「伯人。稲葉伯人。分かる?」


「稲葉伯人何てし…らない?」

そう言った瞬間
麗の何かが変わった。

そんな
麗の異変に気付いた俺達。

「「「麗っ(様っ)!?」」」

麗の名前を呼びながら
俺達は麗に近付く。

すると
麗は
小さな声で
伯人の名前を呼び
そのまま
意識を手放し眠った。