・椎side・
くっそ。

俺は
壁を殴る。

「椎、落ち着け。」

「こんなんで
落ち着けるかよっ」

どんどん
減っていく
《夢龍》の仲間。

こっちが
どれだけ鍛えても
大人数相手に
それも
武器持ちの奴等に
たかが
2、3人で何か
勝てるはずがねー

そして
殺られて行く
仲間達…

いつまで
耐えればいんだよ…

この状況に…

家じゃ家で
麗が引きこもりだし…な。

アイツも
いい加減にしろよ。

いつまで
こんな事
続ける気だよ。

麗を
傷付けんじゃねーよ。

俺の俺の…
大事な麗を…

麗が弱ってく
姿何か
見たくねーんだよ。

俺の電話も
無視しやがって…

アイツ…

「和馬…
伯人が今何してるか
分かるか?」

「調べて見る。
でも
いきなりどうした?」

「伯人が
捕まんねえーんだよ。
そのせいで
麗は弱って…
麗のあんな姿
見たくねーんだよ…」

「椎って
シスコン何だな…」

「は?
シスコンの何が悪いんだよ。
俺は
麗が好きなだけだ。
シスコン上等だよ。」

だから
見たくねーんだよ。

大好きな
麗の弱ってく姿を…

伯人…

マジで
いい加減にしろよな…