あれから
いろいろあって
やっと
一息ついていた時
ドアが開き
伯人が入って来た。

「椎君。
僕、今日は帰るね。」

はあ。

「またか。」

「まあね。」

まだ
やめてなかったのかよ。

こいつ等は
どこまで
遠回りしたら
気が済むんだよ。

「お前も
いい加減にしろよ。
じゃねーと
麗はやれねーぞ。」

マジで
お前見たいな奴に
俺の大事な麗は
やらねー。

「僕だって分かってるよ。
だけど
止めれないんだ。
止めたら…
麗ちゃんに
怖い思いを
させちゃいそうで…ね。」

そう言って
伯人は
部屋を出て行った。

なあ。伯人。

怖い思いって何だよ…

意味分んねーよ。

そうやって
フラフラしやがって…

どれだけ
麗がお前を好きか分かってんのかよ。

お前等二人は
鈍すぎ何だよ。

なあ伯人…

いい加減
気付けよ…

気づいてやれよ…

麗の気持ちに…

いつもは
カッコイイくせに…

だけど
今の伯人は
最高に
カッコわりーんだよ。