・雅也side・
眠っている
星羅を見ながら
俺は考えていた。

星羅の
座っている席は
《夢龍》幹部
結城夏希-ユキジョウ ナツキ-の席だ。

だから
星羅は
絶対に
《夢龍》と
関わってしまう。

いや
その席に
座らなくて
関わるんだろうな。

そんなの
何にも無しに
関わって
しまうんだろうな。

そう。
それは
必然的に…

出来る事なら
今の
星羅には
暴走族との
接触は
避けた方が
いいのかもしれない。

だけど
俺は
賭けたいんだ。

少なからず
《夢龍》の奴等は
星羅に
興味を持つだろう。

あつらの目は
節穴じゃない。

絶対に
星羅の
魅力に気付き

星羅の
オーラに
引き寄せられるだろう。

まあ
それから
どうするかは
《夢龍》の
奴等次第だが…

俺は
少し
奴等に
賭けてみたいんだ…

奴等に…

星羅を
救ってもらいたい。

今も
囚われ続ける
闇から
星羅を
救ってほしい。

奴等なら
出来る気がするんだ。

奴等なら
星羅を
救える気がするんだ。

まあ
どれも、これも
全部
俺の
直感だけどな。