・星羅side・
さっきは
びっくりした。

椎の口から
女の子の名前が
出てきたから。

彼女なのかと思った。

だけど
いつも車に乗ってる子って
言われて
彼女じゃないと分かった。

だって
あの子が
好きなのは
多分
いつも一緒に居る
伯人?って人だと思うから。

それに
伯人って人も
麗ちゃん?の事が
好きだと思う。

もしかしたら
あの二人は
付き合ってるかも。

それよりも
本当に良かった。

安心した。

椎の彼女じゃなくて。

って
あたしに
こんな事
思う資格ないよね。

ただ
あたしが
椎の事を好きなだけ…

だから
椎に彼女が出来ても
あたしが
とやかく言う資格はない。

もしかしたら
もう
椎には
彼女が
居るのかもしれない。

だって
椎は毎日
家に帰る。

倉庫に
泊まる日はない。

もしかして
家じゃなくて
彼女の所に
行ってるのかも知れない。

でもそうだよね。

椎はカッコいいもん。

彼女何かいて
当たり前だよね…。

だけど…ね?



言いたいよ。

伝えたいよ。

あたしは
椎が好き。って
言いたいよ。

だけど
言えないの。

あたしには
そんな資格がない。

でも本当は
違う…

怖いんだ。

気持ちを
伝えてからの事を
考えると
怖いんだよ。

そう
あたしは
言い訳ばっかりして
本当は弱いだけ…。