「櫂兄ちゃんっ
凪君っ
それに
朔人さんっ雅也さんっ
星羅が死にますよっ」

そう椎が言ってくれた
おかげで
何とか死なずに済んだあたし。

はあ。
マジで助かった。

いやー
本当にヤバかったからね。

「椎、ありがとう」

「あ~」

って
普通に会話しちゃってるけど…

ちょっと待って…

椎今、何て言った!?

櫂兄ちゃん?

櫂…兄…ちゃん?

………

『え───っ!!!』

あたしとみんなの声が響き渡った。

叫ばなかったのは
椎と櫂ちゃん凪君だけ…

後はみんな叫んだ。

だってだってだって

「椎と櫂ちゃんは
兄弟なの?」

あたしは
恐る恐る聞いた。

この光景を
息を飲んで見守る
現役の四人と朔ちゃん雅ちゃん。

「あれ?
言ってなかったけ?
椎は俺の弟だよー」

と、朔ちゃん雅ちゃんに言った櫂君。

「知らなかったのか?」

と、現役四人に言った椎。

「星羅知らなかったの?」

と、何故か凪君に言われたあたし…。