いろんな所を
転々としながら
過ごした
一年間…

だけど
あたしは
何にも変わる事は
なかった。

いつも
考えるのは
あの事件の事だった…

あの事件は
油断した
あたしのせい…

そのせいで
仁は死んだ…

そして
あたしは
一年で結論に
辿り着いた。

《復讐》と言う結論に…

そのために
あたしは
この町に戻ってきた。

だけど
あたしは
《夢龍》の
みんなに
出会ってしまった…。

そして
また仲間の
温かさに触れた。

そして
仁と似た空気を持つ
椎に
あたしは
恋をしている。

最初は
信じたくなかった。

あんな無理矢理な奴…
無口で無表情で…
不良のくせに
毎日家に帰って…
謎だらけの椎。

だけど
あの真っ直ぐな黒い瞳…
そして
椎が持つ
どくどくの
温かいオーラ。

この二人だけは
仁と同じだった。

最初は
仁と似ている
椎に惹かれた…

だけど
今は
仁じゃない。
椎に惹かれている。

無口で無表情で
何を考えているのか
分からない椎。

そんな
そんな椎に
あたしは
惹かれて
恋をしている。

だけど
あたしが
自分の思いを
口にする時は
来ない。

初恋の
あの人を
仁を…
忘れる何て出来ない。

あたしは
恋をしちゃいけないんだ…

死んでしまった
あの人が
あたしの心に
いる限り…