すっごく
幸せだった。

だけど
この幸せも
長くは
続かなかった。

あの事件のせいで…

いきなり
攻めて来た
《閻魔》の奴等…

だけど
あたし達は
負けなかった。

そして
勝負の行方が見えて
油断をしていた時…

一人の人間が
あたしに
ナイフを向けながら
走ってきていた。

あたしは
気付いていなかった。

そして
気付いた時には
もお遅かった。

…っ刺される!!

そう思って
目を瞑った時…

誰かに
抱き締められた。

あたしは
ゆっくり
目を開いた。

そこには
あたしを庇い
刺された仁がいた。

仁は
あたしを庇って
死んだのだ…。

それからの
あたしは
また
荒れた。

荒れまくった。

仲間にも
冷たくしてしまった。

そして
ふと気付いた時…

そこには
傷だらけの仲間がいた。

あたしを
止めようとして
出来た傷だった。

あたしは
仲間にまで
手を出してしまった。

あたしは
最低な人間だ。

そして
あたしは
誰にも告げずに
姿を消した。