今まで
女に執着しなかった
椎が
興味を表した女。

自分の側に
置いた女。

そして何より
今まで
あれだけ遊んでたのに
最近では
パッタリだ。

昔の俺の様に…

まあ
この話しは良しとする。

「凪。
何か分かったか?」

「全然分かんねー」

「そうか。」

「朔人達は
何か分かった事あるか?」

と、俺が聞いたら

「何にもねー
あれから
ずっと探してんだけどな…」

「俺もだ…
だけど
今一つだけ
気付いた事があるんだ。」

気付いた事?

「なんだよ」

「俺達は
今までアイツと星羅には
何かある。って考えてたよな。」

「あ~」

「だけど
実は何もなかった。
アイツと星羅は
あの日に
初めて会ったとしたら…」

あの日が
初めて?

「何が言いたい…」

「星羅はアイツを
知らなかった…
アイツの存在を知っていたのは
俺達と仁…だけ…。」

もしかして…

「仁は話してなかったのか?
アイツが
星羅のストーカーだった事…を…」

「そう言う事だ…
それと
もう一つ…
星羅は
菅原財閥の娘だった…」

菅原財閥?

「う…そだろ。」

「本当だよ。
俺も
最近知ったんだよ。」

菅原財閥って
あの先祖代々続く
日本の株式会社。

まあ
俺の家ほどではないが…

多分
俺達の次ぐらいに
デカイ企業だな。