それはそれは
懐かしい昔話し。


「俺と凪は
最初《麗龍》に居たんだ。
お前らも聞いた事ないか?
《麗龍》伝説の
八代目の噂を…」

「はい。知ってます。
《麗龍》伝説の八代目
総長、副総長は
突然辞めて姿を消した。
そして
見付かる事はなく
今では
死んでいる。と、言う説までありますよね。」

さすが和馬。

「じゃあ
何で見付からなかったのか
分かるか?」

「それは
顔が分からなかったから。
八代目の総長、副総長は
顔を知られていなかったから。
《麗龍》の人でさえ
知っていたのは
数人だと聞いています。
そして
その数人の人物は
口を開く事はなかった。
だから
伝説の《麗龍》八代目は
見付からなかった。
いや、見付ける事が
出来なかった。」

さすがだな。
椎も優秀な
幹部を持ったな。

「その通りだ。」

「でも何でいきなり…」

それわな…

「その
伝説の八代目
総長、副総長は
ここにいる
櫂と凪だ。」

そう朔人が答えると
目を見開き
俺と凪を見てくる
五人。

まあ
驚くよな。

でも
今その事は
どーでもいい。

ただ
これを話さなければ
話しが進まないため
話しただけだ。

「本題は
ここからだぞ。」