森の中は穏やか……と人間視点で見るとそうであるが、死んだ者からすると大パニック。
さすが日本一レベルの高い心霊スポット。
元々レベルの高い霊が多く、低霊級の者は数える程しか見当たらない。
理解出来てない者達に、礼子は面白がってからかいに行く。
「いや~~怖かったわねぇ今の。君達も見た?」
残った仲間だと思い、縋るようにワラワラと集まってきた。
「何だよぉあの巨大な壁……社長が吹き飛ばされちまったよ!!」
「意味分かんねえよ! どうなっちまったんだ」
礼子は比較的落ち着いた様子で、優しく語りかけた。
「アタシ、前々から知ってたのよ……神の声が聞こえ、予言出来るのよ。あの壁は世界を滅亡する証。だから社長級の霊は一発で消し飛んだのよ」
「な、何だって--!! ホントかアンタ!?」
礼子は深く頷いてから、再び笑顔を見せた。
「ええ……でも安心して。予言によると、ここに残ったのは選ばれた霊達。今日から私達の時代の幕開けよ!」
その言葉に惹かれて、霊達は一心に礼子を見つめる。
「ハッ!? 今神からお告げが来たわ!! アタシは皆さんを護る力があると!! さあ、この礼子様に付いてきなさい!!!!」
その強い口調と眼力で、霊達の心の何かが動いた。
「ウオオオオオオォォォォォ!!!!!!! 礼子様!! 礼子様!!」
「礼子様バンザ――――――イ!!!!!!」
それを少し遠くで見ているオッサン。
「礼子君……勝手に宗教団体作らないで」



