ザ・レイム(霊務5)


森の中は穏やか……と人間視点で見るとそうであるが、死んだ者からすると大パニック。









さすが日本一レベルの高い心霊スポット。


元々レベルの高い霊が多く、低霊級の者は数える程しか見当たらない。










理解出来てない者達に、礼子は面白がってからかいに行く。










「いや~~怖かったわねぇ今の。君達も見た?」










残った仲間だと思い、縋るようにワラワラと集まってきた。










「何だよぉあの巨大な壁……社長が吹き飛ばされちまったよ!!」









「意味分かんねえよ! どうなっちまったんだ」










礼子は比較的落ち着いた様子で、優しく語りかけた。









「アタシ、前々から知ってたのよ……神の声が聞こえ、予言出来るのよ。あの壁は世界を滅亡する証。だから社長級の霊は一発で消し飛んだのよ」








「な、何だって--!! ホントかアンタ!?」









礼子は深く頷いてから、再び笑顔を見せた。










「ええ……でも安心して。予言によると、ここに残ったのは選ばれた霊達。今日から私達の時代の幕開けよ!」









その言葉に惹かれて、霊達は一心に礼子を見つめる。











「ハッ!? 今神からお告げが来たわ!! アタシは皆さんを護る力があると!! さあ、この礼子様に付いてきなさい!!!!」










その強い口調と眼力で、霊達の心の何かが動いた。











「ウオオオオオオォォォォォ!!!!!!! 礼子様!! 礼子様!!」






「礼子様バンザ――――――イ!!!!!!」










それを少し遠くで見ているオッサン。










「礼子君……勝手に宗教団体作らないで」