ザ・レイム(霊務5)


さてさて、こんな難しい話をすれば、ダレてくるのはあの御方。









「オッサ~~~~~ン。何でもいいからそろそろ歩くの止めない? そろそろピザ頼もうよピザ!」









気楽なもんだ……


話を何よりも理解していないのが窺える。









元気を無くしたオッサンは、軽くあしらうように突っ込んだ。










「礼子君。ここじゃあピザ屋は配達こ・れ・な・い」











「んなことないよ、オッサンピザハット舐め過ぎよ。いつでもどこでも宅配可能なのよん」










とりあえず、いつもの事なので無視しとこう。






勝手に電話してるようだが、もう止める事はしない。










オッサンもいつ敵が来るかと緊張して、気を張っている。










すると、火鳥が軽く微笑んで語りかけてくれた。










「アハハ、そこまで眉間にシワ寄せなくても大丈夫だよ。そのさっき話した無に帰す者も先代からの言い伝えだから、本当に存在するかどうか分からないし、存在したとしてもここにウチらが居る事だって知りようがない。……さて随分奥まで来した、この辺で待機しようか」










そう言ってくれるだけでも、何か肩の力が抜けてくれる気がする。



程々に緊張感を持って、警戒に当たろうとオッサンは思った。










「……じゃあ俺はこの木の上に行っている……特殊能力の結界を張ろう」










そう言って獅死雄は森から空が見えるように頭を出し、巨大なドーム型の結界を張った。











「とりあえず距離にして周囲1キロ……霊力の強い霊が入れば、一発で感知出来るよ」










亀咲がそう言うと、辺りを見回した。








ドコッ! ドコッ! バキッ!









「ヒィ!!」










霊力の少し強い霊が、獅死雄の作り出されて大きく広がるドームに弾き飛ばされる。










「アハハ!! いつ見ても傑作だねぇ、このピンボールゲーム!」










流石のドS亀咲。


こんな遊びを楽しんでいる