ザ・レイム(霊務5)


ホーホー……






フクロウが静かに、静寂な夜を告げている。









時は流れ、一同は適当に提案した礼子の言う富士の樹海へとやってきた。









鬱蒼と木が立ち並び、闇さえも飲み込む不気味な森……


まるで入ってくるなと警告してるかの如く、来る者を威圧的に拒むこの地は、人間であれば回れ右をして一目散に逃げ出す雰囲気を醸し出している。










しかし、一行はみんな霊である為、何一つ恐怖心はない。



しかも、礼子に至っては人間の頃に『ツチノコを見つける』と言い、金目当てで1人で樹海に3日キャンプしたといった、クレイジーっぷりの強者。









最終日にキャンプファイヤーが森に広がり、消防署・その場に居た霊達をパニックにさせたが、それも懐かしい思い出。










「や、やっぱここは不気味だねぇ~……」










一人だけオドオドしているのはオッサン。





その情けなさに、礼子はため息を付く。










「んも~~だらしない。森なんて小慣れているでしょ?」










「こじゃれているみたいな言い方しない。礼子君は知らないだろうが、ここは社長クラスの霊がウロウロしている。なんてったって、日本最大クラスの心霊スポットだからね」










まあ、今のメンバーの礼子・四獣霊4人が居れば、怖いものなどないが……


あ、あとペットの猫もいたわ。









「ゴロゴロ……この木の上なんて眠るにサイコーだニャ。この花にマーキングしとこっ」









お供え物の花にマーキングすんなよ、アホ猫……