里子は四神の近くに行くと、竜騎を前に軽く押した。
「今更ですが……もう分かっていると思います。改めて紹介しますが、四獣霊青龍の名を受け継いだ竜騎です」
竜騎は、不機嫌ながらも頭を軽く下げた。
どうやら優しい里子の言うことは、比較的聞くようである。
オッサンは知っていながら行動を共にして、竜騎捜索中で礼子に出会ったまでだ。
それを初耳の礼子と眠り猫。
礼子は四獣霊の意味を未だよく分からず、四十肩の一種だと思い込んでいるし、眠り猫は自分より小さい竜騎の頭を撫でて、上から目線で宜しくと言っている。
どちらもナメているだろう。
「無礼な! 子供扱いするとは! 余は立派な四獣霊ぞ!」
すると亀咲が会話に割り込んで、竜騎の首の襟を掴んで持ち上げた。
「な~~にが立派だよこのチビは。修行を抜け出して逃げ回ってたくせに」
四獣霊達は、まだ力がコントロール出来ない竜騎に対し、ひたすら厳しい修行を課せていた。
それが嫌で、逃げ出したと言うのだ。
「は、離せよ亀咲!」
ジタバタする様を見ていると、やはり子供には違いないようだ。
「離してあげなよ、亀咲ちゃん」
火鳥が言うと、亀咲は呆気なく離し、竜騎は落ちて地面にしりもちをつかせた



