何とか勢いでごまかせた。
「テへ★」
暴れるだけ暴れた状態で、番人に可愛らしく照れ顔を見せた。
「…………」
相手は何も言わない。
雰囲気で、もうお前帰れって言ってるようなもんだ。
「はぁ~~分かったわよ、そんな目をしなくても。さて帰ろっと」
礼子は霊界へのドアに行き、早々と去っていった。
さて、廃校にももう用はないし、これからどうしようか?
今は晴れ晴れとした、雲一つない晴天日和。
街で散歩。
映画鑑賞。
マンションでピンポンダッシュ。
どれにしようかな。
(最後のは、止めていただきたい)
何か面白い事がないかと、今日は散歩するのに決めた礼子。
適当に街中歩いてりゃ、どっかで迷子になっているオッサンにも会うだろうと歩き出した