ザ・レイム(霊務5)


「皆さんも、この部屋は必ず一度は来てますよね~あの頃は緊張して勝手が分からなかったと思いますが、今日はのんびりと視察しましょう~」








「オイ! お前が責任者か!? 何しに来たんだ!」








番人は礼子を掴まえると、キョトンとした顔で返された。









「え……この人が生き返るから、みんなで見送りに来たの」










そう言うと、ヨネさんがスッと前に出てペコリと会釈をした。








「こ、この者1人だけか。と言うかお前等、担当者はどうした? どうやってここまで来た?」









「ほえ? オッサン? 今日はいないよ。ウチら普通に歩いて来たよん」










その返事に、番人は黙り込んでしまった。










(ここの部屋に来るには、秘密の空間を見つけなきゃいけないのに、どうやって見つけたんだコヤツ。末恐ろしい娘だ)









本来ならば、この部屋までの道を知る担当者等を通じて生き返る手続きを踏む手順。









それに、基本見送りは禁止。


それは、この部屋までのルートを知った霊が、悪事を考えないか防ぐためだ。









(フム……しかし、コイツ等なら大丈夫か)










雑魚霊共は、誰一人として階級が3以上の者がいない。









このアホ面の面々を見てれば、まあ害はないと判断した。










「仕方あるまい。さっさと済ませい」











番人は親指で、後方にある生き返りのドアを指した