礼子は校舎に戻ると、直ぐに彼女中心に霊の輪が出来た。
「さすが兄貴っス! もう激シブっスよ!」
「俺らの兄貴は、永久不滅の存在だ~~~!!!!」
霊だから、確かに永久不滅は合っている。
ここへきて存在を薄くしていたヨネさんも、拍手をして迎え入れてくれた。
「素晴らしい。かつての社長を見ているようじゃ……礼ちゃんや、見事だったぞ」
「そんなに見事な七面鳥の味付けだった? やっぱプロの料理人は違うでしょ~~」
褒められてることを、全く勘違いしている礼子。
照れたように自慢気に誇るその顔を、影から例の作戦を邪魔した霊が怒りを抑えていた。
(くっ!! 俺の作戦は完璧だったのに、あのアマ~~! 殺してやろうか!)
霊達に気を取られ過ぎて、礼子の存在を忘れていたのが致命的ミス。
運良く事を運ばれたのに腹をたてるが、今は取り入る為に皆と一緒に近くで喜ぶしか出来ない。
「うわ~い、やったやった~! 俺もあんなふうに鮮やかにしたいもんだ、流石だよ」
ヒョコヒョコと、ぎこちなく手をバンザイさせたまま喜びの気持ちを表していると、礼子はその霊の口に何かを突っ込んだ。
「そんなにアタシの料理食べたかったんだ~七面鳥はもうないけど、調理室で作ったお菓子ならあるから、ハイあげる」
これは、ここへ来た時、礼子が最初に作った特製甘辛団子。
味はその辺の雑草と、10日放置した牛乳を混ぜ合わせたようなクオリティ。
要はゲロマズ。
「ゲボォ!!」
痙攣を起こしながらも、ぶっ倒れる霊。
(絶対殺すからな!!)
地面から見上げた礼子を睨み、更に恨みを激しく燃やしていた



