数分後、何とか汚物を洗い流せたアニマル弟。
若干まだ臭いが、それは自分の体臭だと気付いていない。
「ん? オイ君。エドワードはどこ行ったのかね?」
プランナーに訪ねると、先程よりも落ち着いた様子で辺りに首を振る。
「あれ? いないですねえ……先程下ろしたとこを考えると後方は行き止まりですので、校舎の中に入ったと思われますが」
「そんな悠長な感じでどうする! 手分けして探すぞ!」
このアニマル弟の怒りを交えた口調に、どれほど大事にしているものか即座に理解できた。
そんなに重要ではないと高を括っていただけに、焦りながらも直ぐに捜索のため動き出した。
エドワードは、このデブにとったら愛犬ならぬ愛鳥のようだ。
アイチョウって、愛が超あるの略のようですね。
何て余裕かましていないで、校舎の中であの小さき生物を必死に探す。
猫や犬と違い、足は早くないのでそう遠くへは行ってないと思うが……
「エドワード! おお、エドちゃんや出ておいで~~!」
飼い主になついていないのかどうか知らないが、声をかけても全く出てくる気配はなかった



