ザ・レイム(霊務5)


トコトコ……







ニワトリの習性でくちばしでつつき周り、無意味に彷徨いている。









すると、近くの教室から声が聞こえてきた。






礼子である。









「全く……誰よあんなイタズラしてプンプン! ……後はまともそうね。ディズニーのCDがあるけど本体ないかな?」









辺りを探り始めると、戸棚の中に古いコードタイプのCDプレイヤーが埃まみれで顔を出した。







ただ使ってないだけで、まだ動きそうな気配がある。









しかし、コンセントを刺してもここには電気が通ってないのか、ピクリとも動かない。










「う~~ん、電気くらい入れてろって感じ。あ、でも電池でも動くわ」








ちょうど新しい電池があるので、それを使うことにした。










「お。電源入った。さてこれで音楽が聞ける……ん?」









後ろを振り向くと、開いた部屋のドアにエドワードがこちらを見ながら立ち尽くしている。









それをガン見する礼子。



互いに見つめ合う。









ジー。








《コッコッコッコッコ》







ジー。









《コッコッコッコッコ》







ジー。









《コッコッコッコッコ》









……