同時刻―――
そんな盛り上がりをよそに、礼子はスキップしたアニマル社長を探していた。
完全に見失ってしまったようだ。
「もう! どこ行ったのよ! 係員もいないし、道に迷ったわ」
オモチャ売り場じゃないんだから……
礼子はアニマル社長等を探す為に、片っ端からドアをガラガラと開けてみた。
当然廃校なので、部屋の中は何一つなく、空っぽの状態の所が全てであった。
ガラガラ!!
「……ん?」
礼子がある部屋でドアを開けると、部屋の真ん中に何かが落ちているのを見つけた。
「何かしらん♪コレ。TSUTAYAの袋?」
そこには新品の電池、ディズニー名作と書かれたTSUTAYAの袋、茶色い物が入ったビニール袋、以上三点があった。
実はこれらは、あの恐怖作戦を邪魔した霊が、品物を全てすり替えてここに放置したのだ。
それを知らず礼子は手に取る。
「この茶色いの何? クッキーかな? クンクン……」
……!!
その瞬間、礼子の鼻に激臭が走った!!
「キャアアアアア!! ウンコじゃないのコレ!!!」
オイ、伏せ字使えよ。
と突っ込む間もなく、礼子は後方に勢い良くビニール袋を思わず投げた!



