ザ・レイム(霊務5)


同時刻―――








そんな盛り上がりをよそに、礼子はスキップしたアニマル社長を探していた。








完全に見失ってしまったようだ。











「もう! どこ行ったのよ! 係員もいないし、道に迷ったわ」









オモチャ売り場じゃないんだから……









礼子はアニマル社長等を探す為に、片っ端からドアをガラガラと開けてみた。









当然廃校なので、部屋の中は何一つなく、空っぽの状態の所が全てであった。










ガラガラ!!









「……ん?」










礼子がある部屋でドアを開けると、部屋の真ん中に何かが落ちているのを見つけた。










「何かしらん♪コレ。TSUTAYAの袋?」










そこには新品の電池、ディズニー名作と書かれたTSUTAYAの袋、茶色い物が入ったビニール袋、以上三点があった。









実はこれらは、あの恐怖作戦を邪魔した霊が、品物を全てすり替えてここに放置したのだ。









それを知らず礼子は手に取る。









「この茶色いの何? クッキーかな? クンクン……」










……!!



その瞬間、礼子の鼻に激臭が走った!!









「キャアアアアア!! ウンコじゃないのコレ!!!」










オイ、伏せ字使えよ。









と突っ込む間もなく、礼子は後方に勢い良くビニール袋を思わず投げた!