霊達が絶望にまみれる……
この瞬間を待っていた。
そこへバッと飛び出したのは、あの男。
「みんな! 霊務が出来なくなるワケじゃないんだ! ここは新しく生まれ変わる……そう考えればいいんだよ! 俺はやってやる! 例え思い出の地が消えても、俺たちゃ霊務が出来るんだ! 俺についてくるヤツはいないか!」
シ~~~ン……
しばらく沈黙の後に、ようやく決意を固め始めた霊達は、やる気を見せた。
「よし、俺はついて行くぞ。ここはここだもんな」
「……やろう。みんな。新たな地で!」
その流れを見て、思った以上スムーズに事が運んだ事に、思わず微笑したくなるが我慢した。
もはや、自分が上に立ったも同然。
今回の作戦は、見事勝利の道へと納めた……
……のだが?



