それは、あのリーダーシップをとりたがっていた霊の姿であった。
今回の作戦で、全て思い通りに事が運んだのはコイツだけ。
他の仲間が行う作戦を悉く邪魔したのは、この等本人の仕業であるからだ。
「ククク、ざまあみろ。これで人間共は、この土地を何も問題ない場所だと思うだろ。それに……『侵入者』はソイツだけじゃないんだぜ?」
チラリと後方に目を向けると、裏口から何者かが侵入してきたのが見えた。
ようやく校内の霊が察知し、その正体の報告が届いたのは数分後の事だった。
「ヨ、ヨネさ~~~~ん! 大変です!」
こっちも手一杯な所に、下っ端霊が慌て駆け込む。
「何だい!? どうしたんだ!」
「そ、それが! アニマル社長が侵入して来ました!」
???
その報告に他に聞いていた者も、全員不思議な顔をした。
既に侵入してきて、目の前で悠々としているアニマル社長。
それがまた侵入してきたとは……?



