ザ・レイム(霊務5)


どうも様子がおかしい。







作戦が、ことごとく失敗に終わる。









ヨネさんは焦り、霊達をはやし立てた。











「ほらほら。何やってんだい! まだ諦めちゃいけないよ! 落ち込むのは後回しさ!」










音頭をとってやらなくては、この霊達は動かないので、先頭に立ち引っ張る。










「そうですね! あれ? 兄貴は?」








礼子が見当たらない。

先程まで、外のグループと一緒に居たのに。








すると、他の霊はそれに答えた。








「さっき曲がかかった時にスキップして、アニマル社長達の方を探して向かって行ったよ」









「まさか、兄貴が直接追い払ってくれるのか? ええい、俺らも負けてられないぜ!」










コイツ等の考えは、本当におめでたい。









礼子は外から窓越しにスキップしてる人間が二階に見えたから、ただ単にそれに混ざろうと探しに行ったのだ。










きっとカーニバル大好きの血が騒ぎ、抑えきれなかったのだろう