CDがかかり、音が流れ始める。
お漏らしする程の怖い声を聞きやがれ!と一同期待して見守っていると……
『タッタラッタラッタラッタッタッタラッタラ~♪』
声ではなく音楽が鳴り始めた。
しかも、この音楽は……
「オイ、なんでディズニーの音楽が流れるんだよ!」
それはミッ○ーマウスのテーマ曲であり、誰もがうっとり癒されていた。
いやいや、和んじゃいけん!
怖い声はどうした!?
程遠いものが校内放送で流れてしまい、霊達はアニマル社長の反応を見る。
すると、何やら満面の笑みで、プランナーと話しているではないか。
近くで聞いてみると……
「おお、君。なかなか素敵なサプライズするじゃないか。私の好きなディズニーの曲を流してくれるなんて!」
「いえ、喜んでもらえて幸いです(俺知らねーけど、まあいいや)」
仕事の間柄なので、手柄を自分の物にした彼は、特に否定はしない。
そのまま社長は音楽に乗り、スキップしながら廊下を歩き回った。
プランナーもその後ろで、合わせるように一緒にスキップする。
心霊現象より、大の大人の不気味な光景である



