ザ・レイム(霊務5)


CDがかかり、音が流れ始める。








お漏らしする程の怖い声を聞きやがれ!と一同期待して見守っていると……









『タッタラッタラッタラッタッタッタラッタラ~♪』










声ではなく音楽が鳴り始めた。








しかも、この音楽は……










「オイ、なんでディズニーの音楽が流れるんだよ!」








それはミッ○ーマウスのテーマ曲であり、誰もがうっとり癒されていた。









いやいや、和んじゃいけん!








怖い声はどうした!?








程遠いものが校内放送で流れてしまい、霊達はアニマル社長の反応を見る。









すると、何やら満面の笑みで、プランナーと話しているではないか。








近くで聞いてみると……









「おお、君。なかなか素敵なサプライズするじゃないか。私の好きなディズニーの曲を流してくれるなんて!」









「いえ、喜んでもらえて幸いです(俺知らねーけど、まあいいや)」









仕事の間柄なので、手柄を自分の物にした彼は、特に否定はしない。









そのまま社長は音楽に乗り、スキップしながら廊下を歩き回った。








プランナーもその後ろで、合わせるように一緒にスキップする。









心霊現象より、大の大人の不気味な光景である