続いては、声を出す心霊現象。
これは階級2の者が居れば容易に出来る能力であるが、何しろコイツらの情けない声だ。
怖がる者など誰もいない。
そこで考えたのは、校内放送で人間が作った恐怖の声集を流す事だ。
「今度は大丈夫だろうな?」
「心配すんなって。向こうの班と違ってこっちは放送なんだから。ほら、今電源も点いてるし後は再生押せばいいだけさ。怖い声のCDもTSUTAYAで借りて入れたからバッチリだ!」
一昨日の日付で1泊2日で借りてきたようで、レンタル袋が床に落ちてるが、相変わらずどうやって借りてきたか分からない。
って言うか1日延滞してるし。
「さあ、仲間の合図で流すぞ!」
どこにいてもタイミングは一緒だが、なるべく暗いとこに行ってる時に流したいもの。
一応合図を待って、様子を見ている。
そして時は、二階へ行く古びた階段にアニマル社長等が足を掛けたとこで、監視霊が腕を大きく振り回した。
「よし! 今だ流せ!!」
合点承知と言わんばかりに、機材にある再生ボタンをブチ押しした!



