翌日になり、いよいよ人間共がやってくる時間帯になった。
時間は昼の1時。
昼ドラを見たいが、電気が通ってない為諦めた。
自分の特殊能力が雷系じゃないかと昼ドラの為に試みたが、出ないのでどうやら違う事が分かった礼子。
何一つ協力していない。
それよりリーダーシップを発揮したヨネさんは、仲間達をまとめようとした。
「いいかい! 今日来るのはゴルフ建設のオーナーとなる社長の視察だよ! ここで脅かして、二度と近付けないようにするんだ! 配置はいいかい!」
すると、校内バラバラに数組に別れた霊達が気合いの入った返事をした。
準備は万端。
皆、いつ来るかいつ来るかと、厳しい赴きで待ち構えている。
礼子は爪を切りながら、リラックスしてる(どーやって切ってんだコイツ)
そうして過ごす事数分……
二階の校舎から駐車場とはほど遠い校門付近に、黒いベンツの車が一台止まった。
そこに遠目だが、数人の人間が降り始めるのが見える。
車で来たのなら、この校舎の真裏にある駐車場に止めればいいのに、わざわざそんな遠いとこから視察か?
全体を見渡したいのか、理由は分からないが待ち構える予定が少しズレた。
正面の昇降口から、堂々と乗り込んで来るであろう



