ザ・レイム(霊務5)


翌日になり、いよいよ人間共がやってくる時間帯になった。








時間は昼の1時。




昼ドラを見たいが、電気が通ってない為諦めた。









自分の特殊能力が雷系じゃないかと昼ドラの為に試みたが、出ないのでどうやら違う事が分かった礼子。






何一つ協力していない。










それよりリーダーシップを発揮したヨネさんは、仲間達をまとめようとした。










「いいかい! 今日来るのはゴルフ建設のオーナーとなる社長の視察だよ! ここで脅かして、二度と近付けないようにするんだ! 配置はいいかい!」










すると、校内バラバラに数組に別れた霊達が気合いの入った返事をした。











準備は万端。









皆、いつ来るかいつ来るかと、厳しい赴きで待ち構えている。









礼子は爪を切りながら、リラックスしてる(どーやって切ってんだコイツ)










そうして過ごす事数分……









二階の校舎から駐車場とはほど遠い校門付近に、黒いベンツの車が一台止まった。









そこに遠目だが、数人の人間が降り始めるのが見える。










車で来たのなら、この校舎の真裏にある駐車場に止めればいいのに、わざわざそんな遠いとこから視察か?




全体を見渡したいのか、理由は分からないが待ち構える予定が少しズレた。









正面の昇降口から、堂々と乗り込んで来るであろう