ザ・レイム(霊務5)


チーム一丸となり、霊務をしたとこでコイツらが簡単にレベルが上がるハズはない。








せいぜい上がっても、階級1のヤツが2になる程度だ。









3までは、見ての通り居なさそうである。










いつも通りの軟弱チームで、努力だけでも評価はしようとするが、それは出来ない。









相手は人間で、霊力の下がる昼間に視察に来る。








これだけでも、ほとんどコイツらにできる事はなくなってしまうが、それを考えるのが天才礼子の恐怖発想。









「う~~~ん……そだっ!」










何かを閃いた礼子は、ロープをドアの足元部分に引き、床に鋭利なガラスの破片を突き立てた。









「話し合いが必要だ! これで倒れた人間が刺さって霊になれば、ここは大事なとこだって説得出来るよ」










こ、殺す気か!?










話し合い以前に、死んだら説得どころの話じゃない。



とにかくこっちが平謝りみたいな。









「ヒャッヒャ! 冗談キツいの礼ちゃんや。でも大丈夫さ。視察には明日来るが、準備は万端だよ」









そうすると、霊達はオウ!と息を合わせて答えた。









既に作成が決まっているらしい。









と言うか冗談じゃなかったのに……