「どうですか……?」
オッサンは、倒れた礼子を連れて光の女王のとこまで来ていた。
光の女王の名は里子。
倒れている加納礼子の元娘で、今は霊界を統治している頂点の方だ。
「お母さん……」
そのまま原因を究明するが、何せ今までに霊界になかった事。
対処の仕様がない。
「一体、礼子君は……昔からコイツは特別だからか?」
すると、光の女王は首を振った。
「分かりません。……それに実はこの症状、お母さんだけではないのですよ田中さん。最近霊界でこの奇っ怪な病気が、流行っているそうです」
「何ですと!!」
オッサンは驚きの声を上げた。
今まで100年以上も霊をしていたが、そんな事はなかったし、過去にも事例がない。
彼女だけの特有の何かだと思ったが……