年上の老人などには、よく好かれる礼子。
これは、甘え上手として見るべきか?
小遣いたかりのプロフェッショナル礼子ならではの、絶妙な年寄りウケするツボがあるかもしれない。
早速ヨネさんと和気藹々する。
「おばあちゃんしわくちゃ~~★かわいい★」
「ひゃっひゃ。おばあちゃんだなんてまだ早いわい。ヨネさんにしとくれや。ではお前さんの事を礼ちゃんと呼ばせてくれんかね? 昔可愛がってた孫娘みたいな子に、ちなんでね」
(霊ちゃん? そっかアタシが霊だからそう呼びたいんだね)
礼子はそう推測して、オッケーサインを親指を立てて示した。
「うん、いいよ~私は霊ちゃんで~★」
彼女は気付いていないが、偶然か何かか、礼ちゃんと言う呼び方は礼子と同じ名前に近い。
さて、この人は……?
それより礼子は人間の方を気になり、状況を聞き出した。
「んで……人間が攻めてくんの? 階級上げて、うまく追い返せればいいね~」
「そうじゃよ礼ちゃん。どこの世界も人間は身勝手で強欲。昔私の会社にも似たような強欲な人間がいてね。ま、これが解決しなきゃ、私は生き返らんよ」
どうやらヨネさんは、この戦いが解決しない限りはここにいるらしい。
逆を返すと、全てが清算できたら生き返ると言う事だ。
頭が良いので、今のところ霊の指導にあたっている現状。
面倒見の良い人物だ



