ザ・レイム(霊務5)


年上の老人などには、よく好かれる礼子。









これは、甘え上手として見るべきか?











小遣いたかりのプロフェッショナル礼子ならではの、絶妙な年寄りウケするツボがあるかもしれない。










早速ヨネさんと和気藹々する。










「おばあちゃんしわくちゃ~~★かわいい★」










「ひゃっひゃ。おばあちゃんだなんてまだ早いわい。ヨネさんにしとくれや。ではお前さんの事を礼ちゃんと呼ばせてくれんかね? 昔可愛がってた孫娘みたいな子に、ちなんでね」










(霊ちゃん? そっかアタシが霊だからそう呼びたいんだね)









礼子はそう推測して、オッケーサインを親指を立てて示した。








「うん、いいよ~私は霊ちゃんで~★」












彼女は気付いていないが、偶然か何かか、礼ちゃんと言う呼び方は礼子と同じ名前に近い。










さて、この人は……?











それより礼子は人間の方を気になり、状況を聞き出した。











「んで……人間が攻めてくんの? 階級上げて、うまく追い返せればいいね~」











「そうじゃよ礼ちゃん。どこの世界も人間は身勝手で強欲。昔私の会社にも似たような強欲な人間がいてね。ま、これが解決しなきゃ、私は生き返らんよ」










どうやらヨネさんは、この戦いが解決しない限りはここにいるらしい。










逆を返すと、全てが清算できたら生き返ると言う事だ。









頭が良いので、今のところ霊の指導にあたっている現状。










面倒見の良い人物だ