ザ・レイム(霊務5)


「ひゃっひゃ! 騒がしいのう? おや、霊のお客さんかい」










ヨネと呼ばれた霊。


背は腰が曲がってるせいか低く、見た目は80くらいのおばあちゃん。








顔がミイラのようにしわくちゃで、どこかで聞いたような特徴的な笑い声と共に礼子を見た。











すると、少し間が開いて、驚きの眼で近付いてきた。











「おお、兄貴と言うのかね? かつての私が勤めていた社長にそっくりじゃないか……孫娘のように愛していたんだよ~」










兄貴が礼子の名前と勘違いし、顔をペタペタと触る。





くすぐったいのか、礼子はすぐに笑った。










「キャハハ、止めてよ狐のばあちゃん~。くすぐったいって」









「おお、その声、笑い方、ホントそっくりだ。その方は霊界に来た時、すぐに生き返ったらしくての。伝説と呼ばれていたから、簡単に情報が手に入ってね」










どうやら礼子の事が、かなり気に入ったらしい。











この人が、今のコイツ等の協力者。


ヨネさんである