「ひゃっひゃ! 騒がしいのう? おや、霊のお客さんかい」
ヨネと呼ばれた霊。
背は腰が曲がってるせいか低く、見た目は80くらいのおばあちゃん。
顔がミイラのようにしわくちゃで、どこかで聞いたような特徴的な笑い声と共に礼子を見た。
すると、少し間が開いて、驚きの眼で近付いてきた。
「おお、兄貴と言うのかね? かつての私が勤めていた社長にそっくりじゃないか……孫娘のように愛していたんだよ~」
兄貴が礼子の名前と勘違いし、顔をペタペタと触る。
くすぐったいのか、礼子はすぐに笑った。
「キャハハ、止めてよ狐のばあちゃん~。くすぐったいって」
「おお、その声、笑い方、ホントそっくりだ。その方は霊界に来た時、すぐに生き返ったらしくての。伝説と呼ばれていたから、簡単に情報が手に入ってね」
どうやら礼子の事が、かなり気に入ったらしい。
この人が、今のコイツ等の協力者。
ヨネさんである



