ザ・レイム(霊務5)


この霊達は昔の級友とゆうか、手下みたいなもん。







サキを『姉御』
礼子を『兄貴』と言って、慕ってくれる。









そんな彼らにも、礼子は死に、生まれ変わったと聞かされていたので、もう会えないと思っていた。










「ど、どうして兄貴が? ほ、本物?」











「本物よっ。アタシ生まれ変わってまた死んじゃったのよ~~オホホ」









軽く自分の死を語る。


そこには悲しいと言う感情は、微塵も感じさせない。










「そうですか……でも記憶があるなんて凄い。流石兄貴だ! 伝説の女礼子は伊達じゃない」








20年近く経っているので、礼子を知らない新人霊もいるが、その名前を聞いて大人しくなる。








この辺りでは、その名を知らぬものは居ない程なので、珍しがるように観察してくる。









「やだ~~みんな美人がそんなに珍しい? それで、今までどこ行ってたの? なんか、出稼ぎに行ってるって聞いたんだけど……」










「そうだ! そうなんですよ! 兄貴助けてください!!」











また何か礼子に頼み事か?







ピンチの時はすぐ頼るとこは、昔からで変わっていないようである