再び月を眺める。
すると、火鳥はハッと何かを思い出した。
――四神の力何者にも劣らず・集結させし時叶う・大いなる台に乗せられし4つの玉に光の道が射す・黄金の輝き現れん・闇の者輪廻満月に出よ・明日の日は昇るかな……
「どうした火鳥?」
「いや……四獣霊に伝わる唄を思い出してね……」
「唄?」
何も知らない竜騎は、聞き返す事しか出来なかった。
「そう……あれは輪廻満月と四獣霊の唄だよ。竜騎にも教えてあげるよ。こんな唄だよ。ゴホン」
火鳥は喉を整えて語りだす。
「短いから覚えやすいよ。えっと……『四神の力何者にも劣らず・集結させし時奇跡叶う・大いなる台に乗せられし4つの玉に光の道が射す・黄金の輝き現れん――』」
「『闇の者輪廻満月に出よ・明日の日は昇るかな』」
最後の唄の部分である言葉は、火鳥の後方から聞こえた。
それに火鳥が反応するよりも早く、竜騎が立ち上がり数歩足を歩かせる。
「オイ、お前か!! いつまでそこに居るんだよ! さっさと礼子を呼んでこいって言ったであろう!!」
すると『ソレ』はただ笑うだけで、命令に反して動かないで居た。
「ゲッゲッゲ……」
火鳥は少しだけ呆然としていた。
呆然とする理由?
だってこの唄は……
「な、何でお前が四獣霊にしか知らないこの唄を知っているんだ……?」
最後まで言った時、火鳥は自分自身で理解できた。
そして瞬時に声を上げる。
「竜騎!! ソイツから離れろ!!!!!!」
「え――……?」
その声に驚き、竜騎が後ろを向いた瞬間。
目の前に居た霊は背後から手を突き出し、竜騎の体を貫いた!!!!



