ザ・レイム(霊務5)


再び月を眺める。

すると、火鳥はハッと何かを思い出した。







――四神の力何者にも劣らず・集結させし時叶う・大いなる台に乗せられし4つの玉に光の道が射す・黄金の輝き現れん・闇の者輪廻満月に出よ・明日の日は昇るかな……









「どうした火鳥?」









「いや……四獣霊に伝わる唄を思い出してね……」









「唄?」









何も知らない竜騎は、聞き返す事しか出来なかった。










「そう……あれは輪廻満月と四獣霊の唄だよ。竜騎にも教えてあげるよ。こんな唄だよ。ゴホン」








火鳥は喉を整えて語りだす。









「短いから覚えやすいよ。えっと……『四神の力何者にも劣らず・集結させし時奇跡叶う・大いなる台に乗せられし4つの玉に光の道が射す・黄金の輝き現れん――』」





「『闇の者輪廻満月に出よ・明日の日は昇るかな』」











最後の唄の部分である言葉は、火鳥の後方から聞こえた。










それに火鳥が反応するよりも早く、竜騎が立ち上がり数歩足を歩かせる。









「オイ、お前か!! いつまでそこに居るんだよ! さっさと礼子を呼んでこいって言ったであろう!!」










すると『ソレ』はただ笑うだけで、命令に反して動かないで居た。










「ゲッゲッゲ……」










火鳥は少しだけ呆然としていた。







呆然とする理由?

だってこの唄は……









「な、何でお前が四獣霊にしか知らないこの唄を知っているんだ……?」










最後まで言った時、火鳥は自分自身で理解できた。



そして瞬時に声を上げる。










「竜騎!! ソイツから離れろ!!!!!!」








「え――……?」










その声に驚き、竜騎が後ろを向いた瞬間。

目の前に居た霊は背後から手を突き出し、竜騎の体を貫いた!!!!