時は21世紀末……
今世界は、テロ・暴動・犯罪社会と進み、混沌の闇へと迷い込んでいる。
経済大国と言われた日本にも、明るい未来はなかった。
相継ぐ総理大臣交代。
政経を立て直す為、懸命に他国との交渉や国内経済の見直しを行うが上手く事を運ぶことはない上、各国に散らばったテロリスト達は過激の一途を増し、総理大臣になった者は命を狙われるようになっていた。
テロは、最新技術を駆使した爆破行為。
防ぐ手段はなく、何名もの総理は命を落とした。
その為、総理になった者は、経済が発展しないように適当に政治が行われたり、無理に任命されても命が惜しい為、次々と辞退していくのが現状であった。
そこで政府は新たな制度として、『顔を見せない総理大臣』の導入を決め、それにより総理大臣を選出するようになった。
これは近年、他の国でも行われている手法であり、その国の代表指示者である者の命を守る政策でもあり、これにより日本の経済は徐々に回復していった……
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