図書室の眠り姫*.+゜



「向井さん!おはよ!!」

「お、おはよ!」



あたしはこの人の笑顔が嫌い。



偽物の笑顔。



目が笑ってない。はっきり言って怖い。



「ねぇねぇ向井さん!私の席と交換してくれない??」

「え?別にいいですけど?」


「ほんと?ありがとう!!」



こんな人と隣なんて気が重いだけだし



しかも確かこの子の席



瑠花の前の席だしねっ!



ある意味ラッキー!!



「え―ずるーい!私も―!!」

「だめ!私が先にいったんだから!!」



女子うるさっ!



はやく席変わっちゃお―っと!



パシッ


「え?」



誰かがあたしの腕をつかんだ