図書室の眠り姫*.+゜




11月だからすごく寒い。




「何だよ......」

「恵人はさ、人の気持ちって考えたことある?」



「は?」

「さっきの女の子、絶対恵人のこと好きだったはずだよ?」



「だから何だよ。」




本当にわかってない。




「誰だって好きな人にあんなこと言われたら......っ...」




ギュッ




「ごめん。俺全然考えてなかった。優衣にそんな事言われたらすげぇショック......。」

「ぅ、うん......。」



「俺、誤ってくる!」

「行ってらっしゃい!」




恵人は屋上を飛び出していった。