俺は頭領を、この命に代えても守ると誓ったのに、守ることができなかった


しかも、頭領の大事な奥方様も守ることができなかった


悔しい


そして情けない


そんな俺が二人の大事な娘、琥珀様を迎えにいって良いのだろうか


たとえ奥方様の頼みでも、二人を守れなかった俺には迎えに行く資格がない


でも、迎えに行かなくては


今度こそ守る


絶対に






――鋼編 完