「なんで怒らないの?」 不思議そうに俺の顔を覗く少年 「怒るほどでもありませんから」 「あっそう。……ん?もしかしてお前、もう刀なんてもんを使ってるわけ?」 少年は俺の腰にささっている刀を見てそう言ってきた 「……一応」 「へー。世も末だな。なぁ、ちょっとその刀見るぞ」 いつ取ったのだろうか 腰にあったはずの刀が、やつに取られていた