【番外編】鬼に愛された女【鋼編】



身を乗り出して、指差す木を見ていると、黒い直衣をきた少年が、木の上で寝ていた


「……行ってみるか」


俺は近江を担いで高欄を飛び越える


そして担いだまま、少年の寝ている木に近寄っていった


「……あの、あなたが次期頭領様ですか!?」


近江が上を向いて、大きな声で尋ねた