「ねぇお兄様、この方が頭領?お父様は強くて頼もしいって前におっしゃってたけど……」 近江が小さな声で俺に耳打ちしてくる 「こら、お前たち。頭領に挨拶せんかっ」 こそこそと話していると、父上が怒鳴ってきた 「すみません。……お初にお目にかかります。鋼です」 「お、近江です……」