「お前、馬鹿か?」


「なんでよ!?」


顔を赤く染めた麗美がこちらを睨んでくる


理解できない


それでなぜ残らねばならないのだ


「俺は鬼ってのが嫌いだ。もちろん、鬼化した俺も。弱い人も」


「……私もか?」


「お前もだよ」


捨て台詞を吐いて俺は部屋に戻った


もう限界だ


俺はここを出て行く




そう俺は決めた