【番外編】鬼に愛された女【白雲編】



「この森に住む鬼のことはちゃんと知らなくてはな。とくに、元人の鬼についてはな」


「……」


俺は、村を一つ葬り去った


俺を追い出した村なんて、無くなってしまえばいいと思った


だから消した


「悪趣味だな」


「仕方ない。そういうことも仕事の内なのだ」


ほぉっほぉっと、笑って、玄二は俺の腰を叩く