……もうほとんどお湯、蒸発してなくなっちゃった。
「紅?」
杏がキッチンに来た。
「どしたの?」
「いや、何でもない。……って言うか、いいの?杏のお母さんがせっかく作ってくれたのにあたしなんかが食べちゃって」
「大丈夫大丈夫☆紅の分も作ってって頼んだから」
そう言って両手に持ってる包みを顔の横に持ってくる杏。
「……んじゃあ、食べよ」
「あー、お腹すいたー」
あたしと杏はリビングのソファに座って一緒に杏母特製弁当を食べた。
「紅、どう?」
「…うん、おいしいよ」
「良かったぁ!」
杏が作った訳でもないのに凄く嬉しそう。
だけどあたしは重大なミスを起こしてしまった。

