「…っ!」
駄目、だ…
力が入らない。
あたしは下唇をぎゅっと噛みしめる。
そして、ようやくあたしの首から唇を離した陸は一言。
「これで俺の女って“印”を付けた」
「いい加減、離れてよ…!」
――…ドカッ
あたしは陸を思いっきり突き飛ばした。
「し、印って…アンタ何したわけ?!」
あたしは吸いつかれた首を手で触りながら陸に言う。
「見りゃ分かる」
「最っ悪。早く出てって」
「はいはい」
陸は意外とすんなり、あたしの部屋から出て行った。
(あいつは結局何を……)
あたしはとりあえす、洗面台に行って自分の首を鏡で見た。

