「知ってる」
「材料ないのにどーやって料理作んのさ」
「材料なきゃ料理なんて出来ねぇぞ」
「分かってる。だからどーやって―――……」
「食いにいくぞ」
「は?」
「材料がないんじゃ飯なんか作れねぇ。食いにいくぞ」
「お金は?あたしそんな持ってないよ。って言うか、男と二人で外食なんて嫌。カップ麺食べるからいい」
あたしはさっき閉まったカップ麺を棚からだしてお湯を沸かす。
「はい、これでアンタの出る幕はない。早く自分の部屋に帰って」
「無理。俺が満たされねぇ」
「何訳の分かんない事言ってんのさ。とっとと部屋から出っててよ」

