「カナ……ごめん。俺…余裕ない」 「……んっ……葵衣、さ…」 葵衣さんはギュッとあたしを抱き締め、息を吐く。 熱く、甘い吐息。 こんなにも…誰かを好きになるのは初めてだった。 こんなにも…男の人が欲しいと感じたのは…初めてだった。