課長は助手席のドアを開け、あたしに手を差し出してきた。 「カナ、おいで」 「で、でも…」 「いいから。ほら」 「あっ…」 課長はグイッとあたしの腕を引っ張り、車から出す。 そして車にロックを掛けて、あたしの肩を抱き寄せたまま歩く。 普段優しい彼からは予想もつかないくらい、強い力。 それだけで…あたしの心臓はバクバクとウルサイ。