2人は仲良さげに店に入っていこうとする。 あたしは、唇を噛み締めた。 ……ダメだ。 今、ここにいたら…あたしはもっと醜い女になってしまう。 あたしは早足でその場を去ろうとした。 その時。 「――カナ…?」 ドキッ! 考えなくても分かる。 この声が誰かなんて。 あたしは、ゆっくり振り返った。